HVLS省エネファン 製品紹介
1. 製品概要
HVLS（High Volume, Low Speed）省エネファンは、最大直径7.3メートル、消費電力わずか1.5kWの大型産業用ファンです。空気力学の原理と特殊なファンブレード技術設計を採用し、大量の空気を効率的に循環させ、自然な微風を生み出します。
工場、加工現場、物流倉庫、空港や駅の待合ホール、スポーツジム、体育館、遊園地など、大空間施設に広く使用されています。
2. 主な特徴と利点
1. 超高風量・広範囲カバー
独自のブレード設計と高効率モーターにより、1台で1,500㎡以上をカバー可能。
消費電力はわずか1.5kWでありながら、人体に心地よい自然な微風を広範囲に届けます。体感温度を5〜8℃下げ、不快感を軽減します。
1日8時間稼働した場合でも、電気料金（産業用電力単価3元/kWhとして）で約36元と経済的です。
| 項目 | 設備の容量 | 投資コスト | 電力容量（kW） | カバー面積（㎡） | 年間消費電力 | メンテナンス |
| 中央空調 | 1500USRT/2500 | 7000000 | 1600 | 35.85 | 1200000 | 費用が高い |
2. 効果的な空気循環
HVLSファンは、空調設備や一般換気システムでは困難な空間全体の空気混合を促進。大型空間でも空気の流れを整え、ドアや窓、換気設備と組み合わせることで空気の質を大幅に改善し、快適で健康的な作業環境を実現します。
3. 快適な冷却効果
自然な微風により汗の蒸発を促進し、体感的に涼しさを感じさせます。
- 立体的な送風：全身にわたる風で蒸発面積を最大化。
- 自然風の再現：風速の変化を伴う自然な微風は、人体に極めて快適な感覚を与えます。
4. 除湿・脱臭効果
強力な送風により、湿気や悪臭の拡散・吸収を促し、結露やカビの発生を防ぎます。
特に包装材や設備の腐食リスクを低減し、乾燥で清潔な作業空間を維持。音や湿気に伴う不快さを避けながら、室内の空気質を改善します。
3. 省エネ効果の比較
▸ 小型ファンとの比較
| 項目 | HVLSファン | 小型壁掛けファン／軸流ファン |
| 消費電力 | 1.5kW | 多数必要で合計消費電力が高い |
| 寿命 | 約15年 | 約2年、故障率高 |
| カバー面積 | 1,500㎡以上 | 狭く、台数が多く必要 |
| 設置コスト | 少数で簡易施工 | 多数設置と配線が必要、コスト高 |
▸ 空調との比較
大型空間ではエアコンによる冷暖房効率が低下。HVLSファンを併用すれば、温度のムラを解消し、エネルギー消費を30％以上削減可能です。
4. 技術構造と設計特徴
1. 特殊なファンブレード技術技術
- 素材：高強度アルミ合金（AL6063）、厚さ2.5mm。
- 幅広ブレード：幅210mm、補強リブ2本付き、中央リブの厚さ2mm。
- 尾部設計：21°のブレード角度と特殊なファンブレード技術により、風量を維持しつつ乱流を回避。他社比で風量5％向上。
2. ブレード形状の最適化
- 特殊なファンブレード技術形状の採用：エネルギー変換効率と静音性を向上。
- 広幅ブレード：風圧面積が大きく、素材の靭性と精密加工が求められます。
5. 安全設計
産業現場での安全性を確保するため、以下の多重保護機能を搭載：
| 安全装置 | 内容 |
| I型ブレード安全リング | ブレードとベースを一体化し脱落を防止 |
| 高強度ボルト | 工業用の高応力締結部材を採用（10倍の応力） |
| スチールケーブル | 耐荷重1,000kg、接続部は二重保護構造 |
| 膨張ブッシュ（米国Fenner製） | シャフトと軸を強力に固定、最大トルク465N.m |
| 過負荷保護モジュール | インバーターと連動し、異常時は自動停止と警報 |
| 防緩み処理 | すべてのボルトにねじ緩み防止剤を適用し、振動による緩みを防止 |
6. 導入事例・設置提案
たとえば、面積約3,000㎡の工場（48×144m）に7.3mファンを3台配置すれば、1台ごとに約40m間隔で設置し、各ファンが半径20mをカバー。これにより、わずか3台で工場全体に自然な風を行き渡らせ、設置数を最小限に抑えつつ、効果的な換気と冷却を実現します。