新規 MSC「ベルファイン® MG4」
構成
1.原料樹脂「ベルパール®」について
1.1 原料:機能性微粒子状フェノール樹脂「ベルパール®」
BELPEARL S890 の SEM 画像
微粒子状フェノール樹脂「ベルパール®」の製造方法
原料 反応
主な用途
Sタイプ耐火物用バインダー
Sタイプ摩擦材用バインダー
Sタイプ複合材料用バインダー
Sタイプ接着剤
Sタイプ炭素材用バインダー
Sタイプ砥石用バインダー
Rタイプ炭素材原料
Rタイプ耐熱性フィラー
Cタイプ摺動性フィラー
Cタイプ導電性フィラー
タイプ | 特性 |
Sタイプ | 熱溶融硬化型 |
Rタイプ | 不融化タイプ |
Cタイプ | 焼成炭化型 |
2.「ベルファイン® MG4」について
MSCとは?(分子篩炭素:モレキュラーシーブカーボン)
MSCのSEM 写真
PSA式窒素ガス発生装置
MSCの細孔制御 →
MSC(分子篩炭素)の酸素・窒素吸着速度
MSC高性能化の基本方針(MG4開発コンセプト)
方策1: より厳密な細孔制御
方策2: 有効に活用できる細孔の体積を増加
方策3: タンクに充填するMSC量を増やす
方策4: ※企業秘密(部外秘)
MG7L → MG4への進化
方策1:より厳密な細孔制御
従来ベルパールMG4
方策2-1:有効な細孔体積の増加(粒径均一化による連通孔の増加)
方策2-2:小粒子径化による粒子内拡散抑制
粒子内部の拡散は遅い
小さい球は大きい球に表面積大、拡散距離が短い
MG4設計思想に沿ったベルパールの開発
X100
X3500
MG4X100
X3500
X10000
まとめ:MSC高性能化の基本方針(MG4開発コンセプト)
MG4の誕生
フェノール樹脂の化学構造比較
特性 | ベルパール | レゾール | ノボラック |
フェノール基数 | 100個以上 | 2~5個 | 4~10個 |
メチロール基数 | 2~3個 | 多数 | 無し |
分子量 | 10,000以上(重合度制御可能) | 100~300 | 300~500 |
経時変化 | 無し | 不安定 | 無し(硬化剤配合品は不安定) |
形状 | 微粉末(球状) | 溶液 | ドロップ粉砕粉末 |
モノマーフェノール | 無し | 2~10% | 2~10% |
メチロール基濃度 安定性に課題あり
モノマーフェノール 有毒性に課題あり